2022年2月上旬の時事問題まとめ!

2022年2月上旬の時事問題

こんにちは、たける(@takerushima)です!

このページでは2022年2月上旬の時事問題を紹介&解説しています!

2022年2月1日〜15日までに起きた出来事のうち、受験・就活・資格試験に出題されやすい時事問題をまとめましたので、皆さんの勉強にお役立てください。

たける

元教員の社会科塾講師がポイントをわかりやすくまとめました!

もくじ

このページの使い方

このページで紹介している時事問題は、中高生のみならず、就職活動の大学生や社会人のかたなど、多くの方々にご活用いただいています。ありがとうございます。

ご活用いただいている方
  • 中学受験高校受験大学受験の対策
  • 中学受験生をもつ保護者さまの学習
  • 中学生・高校生の定期テスト対策
  • 就職活動公務員試験、社会人の資格試験対策
  • 教員の方、教育関係者の方

このブログでは、社会科の勉強という観点から、試験などに出題されやすい時事問題をまとめています。用語の丸暗記にならないよう、ポイントを押さえながら学習していくことが可能です。

このページの特徴
  • 用語の丸暗記にならないようポイントも解説しています!
  • 社会科で習う内容をもとに整理!テスト対策や就活などの勉強に最適です。
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2022年2月上旬の時事問題はこちら!

まずは押さえておくべき2022年2月上旬の時事問題を見ておきましょう!

  1. 熊本県産アサリの産地偽装問題が発覚
  2. アメリカ、シリアで対テロ作戦を実施
  3. 北京オリンピックが開幕
  4. 日本海側を中心に記録的な積雪
  5. 新型コロナ関連:
    和歌山県・高知県にもまん延防止等重点措置
    岸田首相、ワクチン1日100万回表明
  6. 外務省、ウクライナ全土に待避勧告
  7. 熊本市、内密出産の子どもの戸籍作成へ

それぞれがどんな話題だったのか、押さえておくべきポイントは何かを順番に確認していきましょう!

2022年2月下旬の時事問題はこちらで紹介しています!

【1】熊本県産アサリの産地偽装問題が発覚

2月1日、農林水産省がアサリに関する調査結果を発表し、熊本県産のアサリのほとんどに外国産が混入している可能性が高いことが明らかになりました。報道番組で、中国産アサリを国産にすり替える産地偽装が行われている疑惑が報道されたことを受け、農林水産省や熊本県がその調査に動いています。

また、今回の農林水産省の調査結果によると、熊本県での漁獲量を100倍以上上回る量のアサリが熊本県産表記で販売されていることも明らかになっています。

これを受けて熊本県は、県産アサリの出荷を停止する措置をとっています。また、熊本県産以外のアサリの価格高騰や風評被害の懸念の声も上がっています。

ポイント
  • 熊本県産アサリの産地偽装が話題になっている
たける

食品の産地偽装に関連してぜひ考えたいのは、消費者主権の考え方です。消費者には4つの権利があるとされ、①安全である権利、②知らされる権利、③選ぶ権利、④意見を反映される権利が保障されなければなりません。
今回のような産地偽装は、これら消費者の権利が大きく侵害されるため問題です。ぜひ消費者という観点を持ち合わせるようにしましょう。

【2】アメリカ、シリアで対テロ作戦を実施

2月3日、アメリカがシリアで過激派組織「イスラム国(IS、イスラミックステート)」への対テロ作戦を実行し、ISの最高指導者を自爆死に追い込んだと発表がありました。

イスラム国(IS)とは、2003年のイラク戦争後に作られたイスラム過激派組織で、「反アメリカ」などを掲げて「イスラム国」という国を作ったと主張する、一時期は勢力を大きく拡大したこともあるテロ組織です。

昨年(2021年)8月、アフガニスタン戦争終結にともなってアメリカ兵がアフガニスタン撤退を進めていた際、自爆テロを起こしていました。

バイデン大統領にとってテロ組織に対して断固とした行動を取るという姿勢を見せる作戦が実行されました。

ポイント
  • アメリカがシリアで「イスラム国(IS)」への対テロ作戦を実行した
  • アフガニスタン戦争終結時に「イスラム国(IS)」がテロを起こしていた

【3】北京オリンピックが開幕

2月4日、北京で冬季オリンピックが開幕しました。北京でのオリンピックは2008年の夏季に続き2回目、同一都市で夏・冬のオリンピックが両方開催されるのは史上初めてのことです。

新型コロナ禍で開催されるオリンピックということで、一般の人々にはチケット販売を行わず、招待された人のみが観客として試合を観戦できる運営がなされています。

また、今回の北京オリンピックではアメリカ・イギリスなど複数の国が「外交的ボイコット」を行ったことも話題となっています。日本も「外交的ボイコット」という言葉こそ使っていませんが、事実上政府首脳の派遣を見送りました。

外交的ボイコットとは、北京オリンピック・パラリンピック期間中に、開会式などの式典に政府首脳や政府関係者を派遣しないことで、話題になっている中国の新疆ウイグル自治区での人権問題をめぐって、人権侵害を認めないという強いメッセージを国内外に示すための外交手段です。

中国の新疆ウイグル自治区にはイスラム教を信仰するトルコ系民族のウイグル族が多く生活をしていますが、ウイグル族に対し、中国共産党が100万人以上もの人を強制収容したり、思想教育や不妊手術などをおこなっていることが指摘されており、2021年、アメリカはジェノサイド(集団殺害・集団殺戮)と認定していました。

一方の中国は開会式の最終聖火ランナーにウイグル族の選手を起用し、国際社会の批判を交わす姿勢を見せましたが、そのやり方が強引だという声もあがっています。

ポイント
  • 北京オリンピックが開幕した
  • 史上初めてとなる同一都市での夏冬開催
  • 複数の国が「外交的ボイコット」を行った

【追記】北京オリンピックのポイントや日本人メダリストを動画でまとめました!ぜひご覧ください。

【4】日本海側を中心に記録的な積雪

2月6日、日本海側の地域や北海道を中心に、記録的な大雪となりました。

札幌では24時間の降雪量が観測史上1位となり、鉄道の運休が相次ぐ事態になりました。

ポイント
  • 日本海側や北海道で記録的な大雪になった
たける

札幌では鉄道の除雪ができなくなるトラブルも発生、通常運転の再開に1週間かかるという事態になりました。
冬の積雪でどういった地域が影響を受けやすいのか、中学地理(日本の気候)の内容は再確認しておきましょう。

【5】新型コロナ関連:岸田首相、ワクチン1日100万回表明など

2月に入っても、オミクロン株によるいわゆる「第6波」と呼ばれる感染拡大が続いています。和歌山県・高知県にもまん延防止等重点措置が適用され、2月12日時点で36都道府県にまん延防止等重点措置が出されている状態です。

また、ワクチン接種に関連して岸田文雄首相は3回目接種を加速させるため、2月中に「1日100万回接種」の目標を達成させると表明しました。

まん延防止等重点措置の適用されている都道府県(2月12日現在)
  • 北海道
  • 青森県
  • 山形県
  • 福島県
  • 茨城県
  • 栃木県
  • 群馬県
  • 東京都
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 神奈川県
  • 新潟県
  • 静岡県
  • 長野県
  • 岐阜県
  • 愛知県
  • 三重県
  • 和歌山県
  • 石川県
  • 京都府
  • 大阪府
  • 兵庫県
  • 岡山県
  • 広島県
  • 島根県
  • 山口県
  • 香川県
  • 高知県
  • 福岡県
  • 佐賀県
  • 長崎県
  • 大分県
  • 熊本県
  • 宮崎県
  • 鹿児島県
  • 沖縄県
ポイント
  • 変異株「オミクロン株」による第6波になっている
  • 36都道府県にまん延防止等重点措置が出されている(2/12現在)
たける

全国の感染者数は減少傾向になりつつあるという見方もあります。一方で、1日あたりの死亡者数は過去最多を更新しており、重症者・死亡者は未だ増加傾向にあります。
岸田首相にとって初めての感染拡大の局面、3回目接種で感染拡大を防ぎたい思惑です。

【6】外務省、ウクライナ全土に待避勧告

2月に入ってもウクライナ情勢は緊迫した状況になっています。

ロシアが、ロシア・ベラルーシとウクライナの国境に10万人規模の軍を集結させており、早ければ2月中に侵攻を開始する可能性があると指摘されています。

ウクライナでは現在、親欧米の政権運営がなされていて、EU(欧州連合)やNATO(北大西洋条約機構)への加盟を目指す方針を示しています。一方のロシアは、かつてソ連の一部であったウクライナがNATOに加盟することに安全保障上の観点から反対しており、ロシアはNATO不拡大や東欧からの撤収をアメリカに要求しています。

しかしアメリカは1月26日、そういったロシアの要求を書面で拒否し、ロシアの動きに注目が集まっています。アメリカやイギリスは、2月にもロシアがウクライナに侵攻する計画を立てているとして、ウクライナの大使館職員やその家族を退避させるなどしていて、緊張がかなり高まっています

この現状を受けて、外務省はウクライナ全土に退避勧告を出し、ウクライナにいる日本人に速やかに国外に退避することを求めています。

また、事態の打開に向けて、ドイツフランス仲介外交に動いています。

ポイント
  • ロシアがウクライナに侵攻する可能性が指摘されている
  • ロシアはNATO(北大西洋条約機構)が拡大することを理由に軍を集結させている
  • 外務省はウクライナ全土に退避勧告を出した

【追記】2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵略を開始しました。ロシアが一方的にウクライナの主権を侵害しています。戦争勃発から1週間の出来事を以下の動画にまとめました。時事問題としても大きな出来事ではありますが、まずは、21世紀という時代に戦争が勃発し、多数の市民の命・生活が奪われている現実を、ぜひ知ってほしいと思います。

【7】熊本市、内密出産の子どもの戸籍作成へ

昨年12月、熊本の慈恵病院で国内初の内密出産が行われたことが公表され、熊本市は市長の権限で生まれた子どもの戸籍を作成することになりました。

内密出産とは、自分の身元を明かしたくない母親が病院にのみ身元を明かして出産することで、妊娠を周囲に知られてしまうことを恐れるなどして産婦人科に通うことができずに1人で出産したり、追い詰められ生まれた子供を遺棄してしまう事件を起こすことを防ぐため、慈恵病院が独自に行っている取り組みです。海外の一部の国では法整備が進んでいますが、日本では法整備がなされていません

よって、母親の匿名性を守るために出生届を提出しなかったり、病院が母親の氏名欄を空欄のまま出生届を提出したりした場合、法に触れる可能性があると指摘されていました。

今回の内密出産を受けて熊本市は14日、出生届が提出されなくとも、熊本市長の権限で戸籍を作成することで、生まれてくる子どもに不利益が生じないように対応する方針を示しました。

内密出産をめぐる論点
  • 法整備をどのように進めるのか
  • 子どもの「出自を知る権利」をどのように担保するのか
ポイント
  • 熊本の慈恵病院で国内初の「内密出産」が行われた
  • 熊本市長の権限で子どもの戸籍が作成されることになった
  • 高校(倫理)の生命倫理分野で理解を深めよう
たける

命をめぐっては高校公民「生命倫理」という単元で似たような題材が扱われます。内密出産自体に賛成・反対の議論もありますが、まずは生まれてくる子どもの権利を国・社会がどのように担保するのかを深く考える必要があります。
また、出産をめぐって女性が追い詰められる環境があることも認識しなければなりません。どのような社会があるべき姿なのか、性別に関係なく考える必要のあるテーマですね。

時事問題の学習で大切なこと

受験・入試での時事問題の勉強というと、とにかく「大事な用語を覚えよう」となりがちですが、それだけでは十分な学習とは言えません。

出題者は決して、「どれくらい用語を知っているのか」という知識量だけを知りたいのではなく、「いかにニュース・世の中に興味を持てているのか」「みずから学ぶ姿勢を持っているか」という学習姿勢も測るために時事問題を出題することが多いからです。

時事問題で見られていること
  • ニュースや世の中に興味・関心を持つことができているのか
  • 一部の分野だけでなく、さまざまな話題に興味・関心を持っているか
  • みずから積極的・能動的に調べ、学び続ける姿勢を持っているか
  • 深い学びをできているか(課題が何かを認識し、その解決策を考えることができているか)
たける

教員のとき、実際に時事問題を出題していましたが、知識を問うだけでは出題する意味があまりなくなってしまうんですよね…(クイズのようになってしまい学習の本質から外れてしまうことが多いんです。)

ですから、時事問題を勉強する際は、ひとつひとつの時事問題について、みずから主体的に興味や関心を持って、今の世の中で一体何が起きているのかを学ぼうとする姿勢が大切です。

重要な用語を押さえることはもちろん、わからないと思ったことは調べてみたり、「なぜ?」という観点を持って日々のニュースに触れようとするその姿勢こそが、時事問題の学習を深めることになります。

時事問題の勉強で大切なこと
  • 重要な用語は覚えるだけでなく、意味も理解しておく
  • 内容や用語でわからないことがあれば調べて理解しようとする
  • ひとつひとつの時事問題について、自分なりの意見や考え方を持ってみる

そういった学びの助けになるよう、大切なポイントをこの記事でまとめましたから、ぜひそれらを参考に勉強してみてください。

また、同じテーマの内容を、より詳しく動画で学べるよう、YouTubeに動画をアップしているので、こちらも見てみてください。

2022年2月上旬の時事問題

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