こんにちは、たける(@takerushima)です!
このページでは2022年7月下旬の時事問題を紹介&解説しています。
2022年7月16日〜31日までに起きた出来事のうち、受験・就活・資格試験に出題されやすい時事問題をまとめましたので、皆さんの勉強にお役立てください。
元教員の社会科塾講師がポイントをわかりやすくまとめました!
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このページで紹介している時事問題は、中高生のみならず、就職活動の大学生や社会人のかたなど、多くの方々にご活用いただいています。ありがとうございます。
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このブログでは、社会科の勉強という観点から、試験などに出題されやすい時事問題をまとめています。用語の丸暗記にならないよう、ポイントを押さえながら学習していくことが可能です。
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2022年7月下旬の時事一覧
まずは押さえておくべき2022年7月下旬の時事問題を見ておきましょう!
- 新型コロナの新規感染者数が過去最多に(7/16)
- ウクライナからの穀物輸出で四者合意(7/22)
- WHO、サル痘について緊急事態を宣言(7/23)
- ヨーロッパで猛暑、死者1700人以上に(7/23)
- 鹿児島の桜島で噴火、警戒レベル5に(7/24)
- ミャンマーで民主派に死刑執行(7/25)、日本人男性拘束(7/30)
それぞれがどんな話題だったのか、押さえておくべきポイントは何かを順番に確認していきましょう!
2022年7月上旬の時事問題はこちらで紹介しています。
【1】新型コロナの新規感染者数が過去最多に
7月に入り、新型コロナウイルス感染症の「第7波」と呼ばれる感染拡大が起きています。
オミクロン株の「BA.5」という変異株への置き換わりなどによって感染拡大が生じ、7月16日には国内の新規感染者数が過去最多を更新したほか、7月27日には新規感染者数で日本が世界最多であることがWHO(世界保健機関)の発表でわかりました。
この第7波では、今までと異なり、政府は行動制限を求めず社会経済活動との両立を図る方針をとっていて、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置は発令されていません。
その代わりに、「BA.5対策強化宣言」が新設され、都道府県が独自に、医療ひっ迫が起きている場合などに、強制力はないものの、重症化リスクのある高齢者などに外出自粛を求めることができるようになっています。
- 7月から新型コロナウイルス感染症「第7波」感染拡大が起きている
- オミクロン株「BA.5」への置き換わりがすすんでいる
- 「BA.5対策強化宣言」が新設された
【2】ウクライナからの穀物輸出で四者合意
7月22日、ウクライナ・ロシア・トルコ・国連の四者によって、ウクライナからの穀物輸出の合意がなされました。
ロシアによるウクライナ侵略以降、ロシア軍による黒海封鎖の影響などにより、世界有数の小麦の産地であるウクライナからの小麦の輸出量が大きく減少し、世界的に小麦の価格が高くなっています。
発展途上国の多いアフリカなどでは、飢餓の問題に直結してしまうため、この問題を解消するために四者協議が行われ、今回合意となりました。
予断を許さない状況ですが、今回の合意が、小麦輸出に向けた一歩になることが期待されています。
- ウクライナからの小麦輸出について、ウクライナ・ロシア・トルコ・国連の四者が合意した。
- ロシアによるウクライナ侵略の影響で、ウクライナからの小麦輸出量が大きく減少していた。
- そのため世界的に小麦の価格が高騰し、発展途上国では飢餓が深刻な問題となっていた。
小麦を中心とした食料品の価格高騰は、2022年の時事問題のなかでも深刻な話題となっています。
飢餓の問題はもちろん、日本でも小麦関係の食料品を中心に価格の値上がりが相次ぎ、家計を圧迫しています。
【3】WHO、サル痘について緊急事態を宣言
7月23日、WHO(世界保健機関)は、サル痘について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」であると宣言しました。
サル痘とは、天然痘のウイルスに似たサル痘ウイルスに感染することで起きる感染症のことで、おもにアフリカで発生の報告が上がっていましたが、今年5月ごろから欧米を中心に感染が報告されるようになっていました。
各地でサル痘の感染が広がっていることを受けて、緊急事態の宣言となりました。
- 7月23日、WHO(世界保健機関)はサル痘について緊急事態を宣言した。
- 今年5月ごろから、欧米を中心に感染の報告が相次いでいた。
サル痘は、数週間で自然治癒する例が多く、また、人から人への感染力がそれほど強いというわけではないことなどから、新型コロナほどの感染対策が求められているわけではありません。
時事問題として、欧米を中心に感染が広がっていることを知っておきましょう。
【4】ヨーロッパで猛暑、死者1700人以上に
7月23日、WHO(世界保健機関)が「猛暑によってスペインとポルトガルだけで既に死者が1700人を超えた」と発表しました。
ヨーロッパでは6月から熱波による猛暑が続いており、7月も多くの国で40度以上の気温を観測しています。また、熱波による猛暑のほか、干ばつによる水不足や山火事も起きています。
WHOは声明で、「気候変動問題に国境を超えて対応していく必要がある」としています。
- ヨーロッパでは6月から熱波による猛暑が起きている。
- WHO(世界保健機関)はスペインとポルトガルだけで死者1700人超と発表した。
【5】鹿児島の桜島で噴火、警戒レベル5に
7月24日、鹿児島県の桜島で爆発的な噴火があり、桜島では初めて噴火警戒レベルがレベル5(最大)に引き上げられました。
鹿児島県の桜島は、以前から現在まで活発な活動を続けている火山として知られていて、今回は、噴石が大きく飛ぶような爆発的な噴火が起きたため、噴火警戒レベルが引き上げられています。
- 鹿児島県の桜島で爆発的な噴火があった。
【6】ミャンマーで民主派に死刑執行や日本人拘束など
7月25日、ミャンマーで軍が民主派ら4人への死刑を執行し、国際社会から批判の声が上がっています。
ミャンマーでは2021年2月に軍によるクーデターが発生し、それ以降現在にいたるまで、軍による政治が1年半にわたって続いています。軍に対する市民デモも発生し続けていますが、軍は強行的な姿勢を崩していません。
また、アウン・サン・スー・チーさんら民主派は軟禁されたり拘束されたりしており、今回、スーチーさんの側近らの死刑を執行することで、軍の姿勢を見せつけていると考えられています。
ミャンマーでは7月30日、市民デモを取材していた日本人ジャーナリスト・久保田徹さんが拘束されるという事態も起きており、こちらも解放に向けた動きが続いています。
- ミャンマーで軍が民主派ら4人への死刑を執行した。
- アウン・サン・スー・チーさんら民主派は軍に軟禁・拘束されている。
昨年のクーデター以降、ミャンマーでは状況が悪化し続けており事態は深刻です。
また、海外のジャーナリストが取材しにくい状況が続いており、ミャンマー国内の情勢が報道されづらくもなっています。
時事問題の学習で大切なこと
受験・入試での時事問題の勉強というと、とにかく「大事な用語を覚えよう」となりがちですが、それだけでは十分な学習とは言えません。
出題者は決して、「どれくらい用語を知っているのか」という知識量だけを知りたいのではなく、「いかにニュース・世の中に興味を持てているのか」「みずから学ぶ姿勢を持っているか」という学習姿勢も測るために時事問題を出題することが多いからです。
- ニュースや世の中に興味・関心を持つことができているのか
- 一部の分野だけでなく、さまざまな話題に興味・関心を持っているか
- みずから積極的・能動的に調べ、学び続ける姿勢を持っているか
- 深い学びをできているか(課題が何かを認識し、その解決策を考えることができているか)
教員のとき、実際に時事問題を出題していましたが、知識を問うだけでは出題する意味があまりなくなってしまうんですよね…(クイズのようになってしまい学習の本質から外れてしまうことが多いんです。)
ですから、時事問題を勉強する際は、ひとつひとつの時事問題について、みずから主体的に興味や関心を持って、今の世の中で一体何が起きているのかを学ぼうとする姿勢が大切です。
重要な用語を押さえることはもちろん、わからないと思ったことは調べてみたり、「なぜ?」という観点を持って日々のニュースに触れようとするその姿勢こそが、時事問題の学習を深めることになります。
- 重要な用語は覚えるだけでなく、意味も理解しておく
- 内容や用語でわからないことがあれば調べて理解しようとする
- ひとつひとつの時事問題について、自分なりの意見や考え方を持ってみる
そういった学びの助けになるよう、大切なポイントをこの記事でまとめましたから、ぜひそれらを参考に勉強してみてください。
また、同じテーマの内容を、より詳しく動画で学べるよう、YouTubeに動画をアップしているので、こちらも見てみてください。