こんにちは、たける(@takerushima)です!
このページでは2022年8月上旬の時事問題を紹介&解説しています。
2022年8月1日〜15日までに起きた出来事のうち、受験・就活・資格試験に出題されやすい時事問題をまとめましたので、皆さんの勉強にお役立てください。
元教員の社会科塾講師がポイントをわかりやすくまとめました!
このページの使い方
このページで紹介している時事問題は、中高生のみならず、就職活動の大学生や社会人のかたなど、多くの方々にご活用いただいています。
- 中学受験、高校受験、大学受験の対策
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- 中学生・高校生の定期テスト対策
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このブログでは、社会科の勉強という観点から、試験などに出題されやすい時事問題をまとめています。用語の丸暗記にならないよう、ポイントを押さえながら学習していくことが可能です。
- 用語の丸暗記にならないようポイントも解説しています!
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2022年8月上旬の時事一覧
まずは押さえておくべき2022年8月上旬の時事問題を見ておきましょう!
- ウクライナからの穀物輸出が再開(8/1)
- 国連で核拡散防止条約(NPT)再検討会議(8/1〜)
- 東北・北陸・新潟などで豪雨被害(8/3)
- 中国の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下(8/4)
- 第2次岸田改造内閣が発足(8/10)
それぞれがどんな話題だったのか、押さえておくべきポイントは何かを順番に確認していきましょう!
2022年8月下旬の時事問題はこちらで紹介しています。
【1】ウクライナからの穀物輸出が再開
8月1日、長らく滞っていたウクライナからの穀物輸出が再開されました。
ロシアによるウクライナ侵略以降、ロシア軍による黒海封鎖の影響などにより、世界有数の小麦の産地であるウクライナからの小麦の輸出量が大きく減少し、世界的に小麦の価格が高くなっていました。
特に、発展途上国の多いアフリカなどでは、飢餓の問題に直結してしまうため、この問題を解消するためにウクライナ・ロシア・トルコ・国連の四者によって、ウクライナからの穀物輸出の合意が7月になされており、その合意にもとづいて穀物輸出が再開となりました。
- ウクライナ・ロシア・トルコ・国連の四者合意にもとづいて穀物輸出が再開された
- ロシアによるウクライナ侵略の影響で、ウクライナからの小麦輸出量が大きく減少していた
- そのため世界的に小麦の価格が高騰し、発展途上国では飢餓が深刻な問題となっていた
小麦を中心とした食料品の価格高騰は、2022年の時事問題のなかでも深刻な話題となっています。
飢餓の問題はもちろん、日本でも小麦関係の食料品を中心に価格の値上がりが相次ぎ、家計を圧迫しています。
【2】国連で核拡散防止条約(NPT)再検討会議
8月1日から国連で、核拡散防止条約(NPT)の再検討会議が行われました。
5年に1度開かれる予定になっている会議ですが、2020年に開催予定だった会議が新型コロナ禍によって延期となっており、それが今回開催されることになりました。
今年はロシアによるウクライナ侵略によって核兵器使用の脅威が高まっていることなどから、再検討会議のゆくえに注目が集まっています。
- 1968年署名、1970年発効の条約。締約国は191か国(2021年現在)
- アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国を核兵器国として核兵器の保有を認める
- それ以外の国には核兵器の取得を禁止させる
- 核拡散防止条約の再検討会議が開かれている
- 核拡散防止条約とは、アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国を核兵器国として核兵器の保有を認めている条約
核兵器をめぐっては、2021年に発効した核兵器禁止条約の存在も大きくなっています。
核兵器を持たない国を中心としてこの条約が発効したことにより、核兵器国に対して、核兵器禁止条約(NPT)体制でどう核軍縮をすすめていくのか厳しい目が向けられています。
一方で、ロシアによるウクライナ侵略といった核使用の脅威もあり、核軍縮への道は見えづらくなっています。
【3】東北・北陸・新潟などで豪雨被害
8月上旬は大雨などによる豪雨が各地で発生し、被害が出ています。おもな被害は以下のとおりです。
- 8月3日から、青森・秋田・山形・新潟・福井などで線状降水帯が発生して大雨が降り、最上川などが氾濫
- 8月9日から、北海道・青森・秋田などで前線の停滞による大雨
- 8月13日、静岡・伊豆大島などで台風8号による大雨
【4】中国の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下
8月4日、中国の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下しました。中国の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域内に落下するのは初めてのことです。
中国が軍事演習を行った背景には、8月2日にアメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問したことがあります。
中国は台湾に対し、「一つの中国原則」をかかげて台湾は中華人民共和国の一部であると主張し、台湾への圧力を強めています。
その台湾を、対中国強硬派として知られるペロシ下院議長が訪問したことで中国は反発をしており、その一環として今回の弾道ミサイル発射に至っています。
- 中国の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域内に落下した
- 中国の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域内に落下するのは初めて
- 背景にはアメリカのペロシ下院議長による台湾訪問がある
2022年は9月に日中国交正常化から50年という節目を迎えます。
近年は米中対立のみならず、中国の経済的・軍事的台頭にどう備えるかという論点もあり、日本と中国との関係が今後どうなっていくのかもポイントです。
【5】第2次岸田改造内閣が発足
8月10日、岸田文雄首相が内閣改造を行い、第2次岸田改造内閣が発足しました。
当初、内閣改造は9月に行われるとの見通しでしたが、支持率の低下などからこのタイミングでの実施となりました。
- 内閣総理大臣は、国会議員の中から指名され、天皇が任命する
- 国務大臣は、内閣総理大臣が任命し、天皇が認証する
- 国務大臣の人数は、原則14名以内+必要がある場合3名+復興庁担当+大阪万博担当=計19名
- 岸田文雄首相が内閣改造を行い、第2次岸田改造内閣が発足した
岸田首相は「新しい資本主義」の実現に向けてスタートアップ担当大臣やGX(グリーントランスフォーメーション)担当大臣を新設しました。
しかし足元では支持率の低下が起きており、今後の政権運営がどのように行われていくのか注目です。
時事問題の学習で大切なこと
受験・入試での時事問題の勉強というと、とにかく「大事な用語を覚えよう」となりがちですが、それだけでは十分な学習とは言えません。
出題者は決して、「どれくらい用語を知っているのか」という知識量だけを知りたいのではなく、「いかにニュース・世の中に興味を持てているのか」「みずから学ぶ姿勢を持っているか」という学習姿勢も測るために時事問題を出題することが多いからです。
- ニュースや世の中に興味・関心を持つことができているのか
- 一部の分野だけでなく、さまざまな話題に興味・関心を持っているか
- みずから積極的・能動的に調べ、学び続ける姿勢を持っているか
- 深い学びをできているか(課題が何かを認識し、その解決策を考えることができているか)
教員のとき、実際に時事問題を出題していましたが、知識を問うだけでは出題する意味があまりなくなってしまうんですよね…(クイズのようになってしまい学習の本質から外れてしまうことが多いんです。)
ですから、時事問題を勉強する際は、ひとつひとつの時事問題について、みずから主体的に興味や関心を持って、今の世の中で一体何が起きているのかを学ぼうとする姿勢が大切です。
重要な用語を押さえることはもちろん、わからないと思ったことは調べてみたり、「なぜ?」という観点を持って日々のニュースに触れようとするその姿勢こそが、時事問題の学習を深めることになります。
- 重要な用語は覚えるだけでなく、意味も理解しておく
- 内容や用語でわからないことがあれば調べて理解しようとする
- ひとつひとつの時事問題について、自分なりの意見や考え方を持ってみる
そういった学びの助けになるよう、大切なポイントをこの記事でまとめましたから、ぜひそれらを参考に勉強してみてください。
また、同じテーマの内容を、より詳しく動画で学べるよう、YouTubeに動画をアップしているので、こちらも見てみてください。