こんにちは、たける(@takerushima)です。
このページでは2023年3月の時事問題をまとめ、紹介しています。
元教員の社会科塾講師が、受験・就活・定期テストなどで出題されやすい話題をまとめましたので、皆さんの勉強にお役立てください。
時事問題の勉強として押さえておくべきキーワードには、黄色でハイライトをつけています。ぜひ勉強の参考にしてください!
また、YouTubeではこれらの時事問題についてより詳しく解説をしています。詳しく勉強したい方はぜひご覧ください。
クフ王のピラミッドに未知の空間を発見(3/2)
3/2、エジプトのクフ王のピラミッド内部に未知の空間があることが明らかになりました。
ピラミッド内部で新たな空間が見つかったのは186年ぶりのことで、今回の調査には日本の調査チームも参加しているということです。
エジプトのギザにある三大ピラミッドは高校世界史で頻出です。
そのうちクフ王のピラミッドは世界最大として知られています。
国枝慎吾さんに国民栄誉賞の授与決定(3/3)
3/3、政府は車いすテニスの第一人者である国枝慎吾さんに国民栄誉賞を授与することを決定しました(3/17表彰式)。
国枝さんは今年1月まで車いすテニスの選手として活躍し、現役時代は四大大会で通算50回の優勝を飾ったほか、四大大会に加えてパラリンピックでも優勝をする「生涯ゴールデンスラム」を達成していました。
H3ロケットの打ち上げ失敗(3/7)
3/7、種子島宇宙センターから新型ロケット「H3」初号機が打ち上げられましたが、2段目のエンジンの着火がうまくいかず、打ち上げは失敗となりました。
H3ロケットは、現在の日本の主力ロケットであるH2Aロケットの後継として開発がすすめられていました。
日銀総裁に植田和男氏の人事案を承認(3/10)
3/10、国会で日銀(日本銀行)の次の総裁に植田和男氏を起用する政府の人事案が承認されました。
これにより、日銀総裁は4月9日から植田和男氏が務めることになります。植田氏は学者で、就任すれば戦後初の学者出身の総裁となります。
若田光一さんが地球に帰還(3/11)
3/11、日本人宇宙飛行士の若田光一さんが、約半年の滞在を終えて国際宇宙ステーション(ISS)から地球に帰還しました。
若田さんの宇宙飛行は今回で5回目で、この数は日本人最多です。
マスクの着用が「個人の判断」に(3/13)
3/13から、新型コロナ対策のマスクの着用について、マスクを着用するかどうかは「個人の判断」が基本という方針になりました。
この方針変更の背景には、現在、新型コロナの新規感染者数の減少傾向が続いているという点や、5月から新型コロナの感染症法上の位置付けが、2類相当から5類に移行される点などがあります。
また、学校では新年度から、学校生活ではマスク着用を求めないことを基本とする方針も政府から示されています。
ガーシー参議院議員が「除名」処分(3/15)
3/15、ガーシー(本名・東谷義和)参議院議員は参議院本会議で「除名」され、議員の資格を失いました。
昨年7月に参議院議員に当選してから現在まで一度も国会に登院しておらず、また「議場での陳謝」という処分にも応じなかったため、このような処分が下されました。
国会議員の除名処分は1951年以来72年ぶりのことです。
韓国の尹錫悦大統領が来日(3/16)
3/16、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が来日し、日韓首脳会談が行われました。
現在、日韓関係は戦後最悪とも言われるほど冷え込んでいますが、近年の中国や北朝鮮情勢を踏まえて、日韓関係の正常化に向けた動きが始まりました。
今回の首脳会談では、日韓の首脳が年1回互いに訪問する「シャトル外交」の再会などが合意されました。
国際刑事裁判所、プーチン大統領に逮捕状(3/17)
3/17、国際刑事裁判所がプーチン大統領に逮捕状を出したと公表しました。
逮捕状の容疑は、占領地から違法に子どもを連れ去った戦争犯罪となっています。
国際刑事裁判所は国際司法裁判所と異なり、国際連合から独立した機関で、深刻な重大犯罪を犯した個人を処罰する機関です。
IPCC報告書公表、すでに気温1.1℃上昇(3/20)
3/20、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が第6次統合報告書を公表しました。
報告書では、すでに2020年までの10年間で地球の平均気温が産業革命前に比べて1.1℃上昇している点や、パリ協定の「1.5℃目標」を達成するためには、2035年に二酸化炭素を2019年に比べて60%程度削減する必要性などが盛り込まれました。
今回の報告書をもとに、これからの各国の気候変動対策が見直される可能性があります。
地球温暖化・気候変動のポイントは以下の動画でまとめてあるので、ぜひご覧ください!
岸田文雄首相がウクライナ訪問(3/21)
3/21、岸田文雄首相は訪問先のインドから極秘にウクライナ入りし、首都キーウでゼレンスキー大統領と会談を行いました。
また、会談前にはキーウ近郊のブチャを視察し、ロシア軍による民間人虐殺のあった教会で献花・黙祷を行いました。
この訪問と同じタイミングで、中国の習近平国家主席はロシアを訪問しており、東アジアの日本と中国の姿勢の違いを世界に見せることにもなりました。
日本の首相が戦地を訪問するのは戦後初めての出来事でした。
警護や情報管理の問題も指摘されましたが、首相の決意でキーウを訪問したことを評価する声が与野党から上がっています。
WBCで日本が優勝、3大会ぶり(3/21)
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の第5回大会が開催され、日本(侍ジャパン)が優勝しました。
日本のWBCでの優勝は、2006年・2009年に続いて、3大会ぶり3回目のことです。
侍ジャパンの監督は栗山英樹氏が務め、大会MVPには大谷翔平選手が選ばれました。
ロシア、ベラルーシに核兵器配備を表明(3/25)
3/25、ロシアのプーチン大統領は、同盟関係にあるベラルーシに核兵器(戦術核)を配備すると表明しました。
また、ベラルーシのルカシェンコ大統領も配備計画を認めています。
核兵器を隣国に配備することは、核拡散防止条約(NPT)に違反するとの指摘の声も上がっています。
文化庁が京都に移転(3/27)
3/27、文化庁が東京から京都市に移転し、本格的な業務を開始しました。
中央省庁の移転は、東京に首都機能が集中する「東京一極集中」を是正し地方創生に繋げるために、今回初めて行われました。
通常国会で2023年度の予算が成立(3/28)
3/28、通常国会で新年度予算が成立しました。
新年度予算は過去最大114兆3812億円となっており、社会保障費が過去最大となったほか、防衛費も増額により過去最大となりました。
フィンランドのNATO加盟が決定(3/31)
3/31、トルコ議会がフィンランドのNATO(北大西洋条約機構)加盟を承認しました。
この結果、フィンランドの加盟についてNATOの全加盟国が承認したこととなり、フィンランド加盟が決定しました(※追記:4月4日に正式加盟)。
ロシアはNATOの拡大を理由にウクライナ侵攻をはじめましたが、結果としてNATOの加盟国が増えることになりました。
なお、フィンランドと同時に加盟申請していたスウェーデンは、トルコの反対などがあり加盟の目処はまだ立っていません。
イギリスのTPP加盟が大筋合意
3/31、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の閣僚会合が行われ、イギリスのTPP加盟が大幅合意されました。
イギリスはEU離脱後、ヨーロッパ以外の国々とのつながりを強化する方針をとっており、2021年にTPPへ加盟申請を出していました。
アメリカが離脱した現在のTPPのことを特に、TPP11やCPTPPとも呼びます。
さいごに
ここまで2023年3月の時事問題をみてきました。
より詳しく重要用語・ポイントを紹介する動画をYouTubeにアップしているので、ぜひこちらもご覧ください。